「今日も海きれいだね。夕陽がおっきくてまるいよ。外出していいなら、散歩しない?」 一人で行ったからだろうか。普段はしないポニーテール
るりはいつも通学に自転車を使う。夏は学校に着くまでに汗だくになってしまうし、いくら日焼け止めを塗ったところで全身真っ黒に日焼けしてしまうけれど、それでも自転車を使う
いるなんて考えられない。だってずっと心は十歳のままなんだ
と興奮する凌馬に、「レントゲン撮りたいってこと?」と光彦
へ行こうとする。すかさずあおいは「待って」と凌馬の細い肩
な! つーか小春もだ! 俺はあおいちゃんとるり
の上にある太陽は、人間の目のあたりにちょうど焦点を合わせてきている気がする
ダイブ
潜水
色が変わると、景色が全然変わるじゃん」
上目遣い
向上看
平淡无奇
何の変哲もない、
佑介の声は何色だろう。耳に流れ込んできた音ひとつひとつが溶けて、頭の中に染み込んでいく。薄い水色? 違うな、何だろう、何ていうか、水色でも、光が差し込んだ海の底みたいな、知らない命が眠っていたりするような色。 深い深い海の底でかくれんぼをして、誰にも見つけてもらえないような色
連ヶ浜の夏は暑い。太陽の赤い熱がそのまま町を揺らしているみたいに、コンクリートの上を逃げ水が流れていく。「
ターミナル
机场大楼
ブリーチ
漂泊
確か、去年の誕生日に父親が勝手に買ってきたって言ってた高級そうな財布。あたしの趣味とか何も知んないのに買ってくんだもんマジない。そう言いながら舞は期限の切れたポイントカードの整理をしていた
「舞声デカい。超迷惑。しかもあれ姉ちゃんの彼氏っていうか、夫? つまりあたしのお兄さん?」 「マジ、風呂場でバッタリ希望!」舞はコンビニ中に響き渡るように喚くと、財布を胸元でぎゅっと抱きしめた。つるつるの赤い
この町の色
窓から外を見下ろすと、新たにりんご色のアイスをゲットしたらしき凌馬が、ズボンからだらしなく出ている制服のカッターシャツの白を風になびかせながら自転車で走り去っていくのが見えた。血管の浮き出た小麦色の腕と、小さな口から飛び出たりんごの実の色と、しわだらけの白いカッターシャツと、夏の山の緑、空の青と雲の白
星やどりの声
68 highlightsRead Nov 9, 2022 – Nov 18, 2022